白い花=こころの花
実は同じ曲である。なぜか作者自身で歌うと詞が変わった、あの、五木寛之の手によるものに。後者はオリジナルに五木寛之氏が詞をつけたらしいのだが、そのあたりの経緯は知らない。もちろん、『白い花』の方も歌いはしたのだろうが…押し殺して、抑えて、しかしいずれの場合も決してただただ暗いということではなく、とにかく沁みるのだ。
白い花
作詞・作曲…山崎ハコ
唄…北原ミレイ
私の目の前の白い花
人目にもつかず 咲いているけれど
幸せそうに ほほえんで
香りを漂わせる
できることなら この指で
お前を摘んでしまいたい
あの人の心に 誇らしく
咲いてる お前を
白い花びら はにかんで
とてもきれいに見えるわ
お前のように 咲きたかった
あの人の心の中に
ひそかに きれいに咲くがいい
美しい白い花よ
あの人といっしょに生きて行け
あの人をなぐさめながら
お前をみつめて 生きて行く
私の気持ち知らないで
私にやさしいほほえみを
かえす 白い花
ひそかにきれいに 咲くがいい
ほほえむ 白い花よ
あの人といつまでも生きて行け
あの人をなぐさめながら
こころの花
作詞…五木寛之
作曲・唄…山崎ハコ
私のこころに咲いている
桔梗の白い花よ
かすかに汚れているけれど
それでもきれいよ
この世に生きて行く切なさを
身に滲みて知りながら
やさしく微笑んで咲いている
小さな白い花
真っ赤に咲く花もあるけれど
桔梗の白い花よ
ひっそりゆれている横顔が
とてもきれいよ
私も小さな白い花
ずいぶん汚れちまったけれど
お前のように清らかに
この世に生きたい
雨に打たれながら咲いている
桔梗の白い花よ
あの人の心に届けたい
私の想いを
誰にも知られずに咲いている
小さな花だけれど
いつかはきっと振り返る
気付いてくれるでしょう
その日を信じて咲くがいい
桔梗の白い花よ
みんなの心に咲くがいい
りりしく美しく