パリは燃えているか
(1966/仏・米 監督:ルネ・クレマン)
戦争映画というジャンルの作品で、フランスとアメリカによる、いわゆるオールスターキャストものである。しかしなが、『史上最大の作戦』ほどのスケールもなく、映画史に残る…ほどのものにはならなかったかもしれない。「パリ解放に連なる大攻防戦を豪華出演陣によりドキュメンタリー・タッチで見事に描いた大作」というコメントも見られたが、フランスが製作の主力であったか、どちらかというと「レジスタンス映画」というべきかもしれない。ジャン・ポール・ベルモンド、アラン・ドロン、イブ・モンタン、ジャン・ルイ・トランティニャンが出ている。アメリカからカーク・ダグラス、グレン・フォード、オーソン・ウェルズまで出ているが、力の入れ具合からいうと、やはりフランス寄りなのだろう。
「パリは燃えているか?」
そのままタイトルだが、ヒトラーがパリ占領地区の司令官(これがゲルト・フレーベ、『007ゴールド・フィンガー』でのゴールド・フィンガーその人!)に、もしパリを撤退することがあったらパリを焼き払えと命令するが、彼は最後の瞬間、爆破命令を出さなかった。そして、受話器からこのヒトラーの叫びがむなしく聞こえてくるというわけである(『お楽しみはこれからだ Part3』:和田誠著)。味わい深い設定ではあるが、やはりアメリカ資本には抗えなかったか、顔見世のお祭り気分が先行したと和田氏も言っている。