月別アーカイブ: 2014年11月

選択肢について

 今年の暮れは忙しなくも賑やかなものになりそうだ。いわずと知れた選挙である。その狙いは、「結果の読める状況で思惑通りの“結果”を得るためのプロセス」ということで間違いではないだろう。その思惑の分析は他に任せるとして、問題としたいのは『小選挙区』という選挙制度だ。“一等賞”だけを良しとする容赦のない切捨て手法。かと思うと“敗者復活有り”のわかりにくさ。それでもやはり最も不幸なのは、この中から選ばなければならない“絶望感”と“諦め”の中で、最大の権利を行使せざるを得ない選ぶ側の状況であろう。いっそ全てを全国区にして何百もの候補の中から上位定員数を選出するというのが明快で、選択の幅も限りなく広いものになるかもしれない。名前の売れた所謂タレント候補の大陳列ということになりはしないかという怖れもあろうが、選択肢が少ないよりはなるかに“まし”な感じがしないでもない。「一票の格差問題」も一気に解消だし、“地方切捨て”の謗りは免れないところだが、地方に親戚縁者を持たない都市居住者など多くはないだろうなどの要因も考えると、あからさまな“地方切捨て”に直結するとも思えないのだが...