コーラスライン[A Chorus Line](1985/米)
ダンスに関しては、内容・迫力とも文句はない(文句などつけられない!)。これが本物であると、素人目にも納得できる。ただ、話そのものが映画になってしまうと、案外つまらない、やはりあくまで舞台のためのお話ということかもしれない。
オーディションの厳しさ、冷酷さ、そしてそれぞれの人間模様が十分に伝わってこない。あまりに舞台の印象が強過ぎるのか(実際の舞台を見ていないので、勝手な思い込みかもしれない)、何も改めて映画化することもなかろうにと思う程舞台的なのだ。まあ映画化してくれなければ、その匂いすら味わうことができない訳で、有難いと思うほかない。
キャシーとザックの過去のエピソードなど、全く余計なものになってしまった。
アンジー・ディキンソンばりの美女発見!(ジャネット・ジョーンズ=ジュディ役)
リチャード・アッテンボロー監督作品...1985年12月記