こんな歌もあったそうで…、過去に挙げた「湖愁」、「雨に咲く花」とあわせて“女々しい男の唄”懐メロ三部作とさせていただく。「雨に…」は女歌の形をとっているが、明らかに男からの歌であると(勝手に)解釈している。さて、歌詞はは次のとおり。オリジナルはちょっと問題があって(その理由についての事情を覚えておられる方も少なくなかろう)、これも藤圭子で聴いてみた。
「さすらい」
作詞 十二村哲
作曲 北原じゅん
唄 克美しげる
泣いてくれるな 流れの星よ
かわいい瞳に よく似てる
想い出さすな さすらい者は
明日の命も ままならぬ
別れせつなや ひとりになって
死ぬほど好きだと 知ったのさ
花をちぎって 無情に捨てて
なんで未練に しのぶのか
遠い空だよ いとしい瞳
呼べどこだまは 返らない
恋は一度さ さすらい者が
男泣きして 見る夢さ
冒頭には、オリジナルはちょっと聴けないと書いたが、これを機にちょっとだけ?聴いてみた(探したらあったので)。当時(1964年というから、前回の東京オリンピックの折だ)はややぶっきらぼうな歌い方がうけたのだろうが、やはり藤圭子の歌唱の方がより沁みる…と感じたのはあくまでも個人的感想である。