作詞 なかにし礼
作曲 三木たかし
歌 黛ジュン
おしえてほしいの 涙のわけを
見るものすべてが 悲しく見えるの
夕月うたう 恋の終わりを
今でもあなたを愛しているのに
おしえてほしいの 私の罪を
許されるものなら あやまりたいの
夕月さえて 心はいたむ
あまりにいちずに 愛しすぎたのね
おしえてほしいの 忘れるすべを
つきまとう幻影(まぼろし)
あなたの面影
夕月だけに 愁いを語る
涙をあなたに ふいてもらいたい
確かに思い出した、たいしてファンでもなかったが、この曲の記憶はある、ヒットもしたはずである。1968年の発売というから、オリンピックでいえばメキシコ大会、君原選手がマラソンで銀メダルを獲得した。三木たかしと黛ジュンは実の兄妹、しかし彼女の曲で兄が作曲したのはこの『夕月』だけだったそうだ。そのあたりの事情に興味はないが、随分と“和のイメージ”で、もしかすると彼女の本質は実はこちら側であったということなのかもしれない。昭和43年、小生中学生、阪神日本一まであと17年、平成のスタートまで20年と少々、戦後昭和のまさに真っ只中に流行った一曲である。