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新・ご当地ソング【長崎編】

 ここでいう“ご当地ソング”とは、あくまでも“一杯”飲みながら聞いたり口遊んだりする類の唄であり、例えば今回の長崎でいうと『長崎の鐘』などというのは“昭和の名曲”ではあるだろうが、“ご当地ソング”という範疇には入らない…ということにしておきたい。
 代表的なものを三曲、まず『長崎は今日も雨だった』(クールファイブ)、これで、雨が降っても決して観光客を落胆させない、むしろ雨が長崎という街に相応しい味わいとなったかも。『思案橋ブルース』(コロラティーノ)、これは実際にはなかなか唄えない、難しいというよりあんな音程ではとても無理、かといってキーを下げたのでは元も子もない?ことになってしまう。それにしても思案橋とは、まさにこの類の唄にはまったくもってピッタリの名称ではないか。そして『長崎ブルース』(青江三奈)、『伊勢佐木町ブルース』、『池袋の夜』と併せて青江三奈のご当地ソング三部作といえようか、なかでもこの曲は代表作ではないかと思っている。「解かせた帯紐南蛮屏風 ガラスの絵にさえ紅がつく」などという歌詞には、当時子供心にどう想像をはたらかせてよいものか困った?ものだ。ほかにももちろん多くあろうが、とりあえずこのあたりで…