こんな唄を聴いてきた、
恥ずかしながら唄ってもいた…
作詞・曲 森田 貢
歌 マイペース
最終電車で 君にさよなら
いつまた逢えると きいた君の言葉が
走馬灯のように めぐりながら
僕の心に火をともす
何も思わずに 電車に飛び乗り
君の東京へ東京へと出かけました
いつもいつでも夢と希望をもって
君は東京で 生きていました
東京へはもう何度も 行きましたね
君の住む美し都
東京へはもう何度も行きましたね
君が咲く花の都
東京、ひいては東京駅を主な舞台とした唄には、あの、CMで一世を風靡し、今でも年に一度は聞かされる曲の方が有名かもしれないし、売れたのだろうが、個人的には断然にこちらである。昔々「東京ラプソディ」なんてものもあったが、そう、東京は〝花の都〟だったのだ。田舎にいたころ、テレビのニュースでおしまいの5分くらいになるとそれぞれの地方局のスタジオからのローカルニュースということになる、これがいやだった。東京に来て(もう半世紀にもなるが…)、ローカルニュースもまた東京のスタジオから首都圏のニュースを伝える、これが実に心地良かった記憶がある。インターネットに“支配された”現代では、こんな事はすでになんの意味も持たいないのかもしれないが、家を出て、東京に出るというのはそれなりに夢も希望も、そして覚悟もあったのだ。