日別アーカイブ: 2021年10月4日

こんな映画を観てきた[22]  「ウィークエンド・ラブ」

   ウィークエンド・ラブ[A TOUCH OF CLASS](1973英 監督:メルビン・フランク)

 スティーブ(G・シーガル)はアメリカ人、保険会社勤務、生活程度は中流の上、結婚十一年、ビッキ(G・ジャクソン)は離婚を体験した子持ちの才女。お茶、昼食、そしてウィークエンドへと、二人の交際はエスカレートしていった。澄んだ空気、あたたかい風、おいしい料理があるところ、というビッキの望みでジブラルタルが見えるところへ…。
 これが、スペインはマラガというところで、その昔(1982年)“聖地巡礼”ではないが、自分もここから海峡を望み、できればモロッコに渡り、タンジールから列車でカサブランカを目指そうかと思ったのだが、時にサッカー・ワールドカップ・スペイン大会、その熱狂ぶりに“怖れ”をなして?アフリカ大陸上陸を断念してヴェニスからパリ、そしてロンドンに向かった。イタリアが優勝し、準優勝は西ドイツ、ロンドンのトラファルガー広場界隈には双方に関わりのあるお店があって、試しに覗いてみると、当然の温度差だったが、いずれも近寄りがたいことだけは確かだったような…
 映画では“大人の分別”のもと、「また明日から変化のない生活が始まるのだ、それが人生ならばしようがない」として、エンドマークとなるのだが、そのわりに決して辛いばかりの“終わり”ではなかったような記憶がある。グレンダ・ジャクソンがこの作品で2度目のアカデミー賞(主演女優賞)を受賞した

こんな歌を聴いてきた  「新宿サタデー・ナイト」

   新宿サタデー・ナイト

 森進一の次と言えば、青江三奈である。『池袋の夜』が“ご当地ソング”といわれるもの中では彼女最大のヒット曲かもしれない(『伊勢佐木町ブルース』、もしくは『長崎ブルース』だったかも?確証はない…)が、それほどでもなかったか、新宿を唄ったものもあって、こちらもなかなかに沁みる唄であった。その名も『新宿サタデー・ナイト』といった。

   作詞 佐伯 孝夫
   作曲 鈴木 庸一
   唄  青江 三奈

  キスしたのあなたは わたしの心に
  ひとりではいられない 女にしたの
  星までも流れるの 待ちかねて探すよに
  好きよあなた 好きよあなた
  サタデーナイト サタデーナイト
  新宿の夜

 二番の歌詞に、「さよならと乗ろうかな 最終の長野行き だけどあなた・・・」とあってまさに新宿駅(国鉄・中央線)とその界隈の雰囲気満点である。平成を越えて、すでに当時の趣きはさらさらないが、それでも繰り返し聴いても決して飽きない完成度である。ただし、唄うとなると、相当に我ながら相当に“気色の悪い”ことになること必定だ!聴くに留めておこう。