オールド タイム ジャズ
OLD TIME JAZZ
作詞・曲:佐藤三樹夫
歌 :髙橋真梨子
ネェ淋しいのならここに来てもいいわ
ドアを三回静かに叩いて
ワインも薔薇も何もいらないわ
タクシーとばして一人で来てよ
酔えないお酒を飲んでいるのね
間違いみたいにダイヤルまわして
想い出話は好きじゃないけど
今夜だけあなただけつきあってもいいわ
オールドタイムジャズ あの頃はやりの
オールドタイムジャズ レコード聴きながら
オールドタイムジャズ 一晩だけなら
オールドタイムジャズ あなた 抱いてもいいのよ
もう眠りたいならここに来てもいいわ
毛布もシーツも変えてしまったけれど
今夜は一人よあなたと同じね
少し疲れたっ横顔見せて
もう少しうまく嘘をついてよ
部屋の明かりがそこから見えているのね
照れくさそうに笑ってみせて
今夜だけあなただけつきあってもいいわ
オールドタイムジャズ もう一度はじめから
オールドタイムジャズ 針を落として
オールドタイムジャズ 一晩だけなら
オールドタイムジャズ あなた 抱いてもいいのよ
オールドタイムジャズ あの頃はやりの
オールドタイムジャズ レコード聴きながら
オールドタイムジャズ 一晩だけなら
オールドタイムジャズ あなた 抱いてもいいのよ
髙橋真梨子の歌にはいろいろな路線があって、それぞれに沁みるものがあるのだが、例えば時間を操ったり、神々まで登場する〝SFファンタジー路線〟には、『君の海へ』や『アフロディーテ』、あまり好きではないが、オリンピックのイメージソングなどもここに入るだろうか。〝ドラマ仕立て路線〟に『ごめんね』や『フレンズ』があって、『五番街…』や『ジョニーへの…』がこの路線のルーツかもしれない。とりわけちょっと暗めの〝サスペンス路線〟として、この『オールド・タイム・ジャズ』、『裏窓』、そして、最近になって、オリジナルではないが、こんな曲に出くわした、それが『恋心』。なお、この路線の先にはちょっと過激な『桃色吐息』や『はがゆい唇』などの展開があったということなのかもしれない。
恋心
作詞:BLANC RENE PASCAL
訳詞:なかにし 礼
作曲:MACIAS ENRICO
歌 :高橋真梨子
ムダな事さ 恋なんて
深い悲しみを つくるだけさ
ムダな事さ 恋をするなんて
哀れなピエロの 一人芝居
甘い恋の みじめな最後を
君はぼくに おしえてくれた
ムダな事さ 恋なんて
苦い思い出を つくるだけさ
ムダな事さ 信じるなんて
裏切られて 傷つくだけ
女心の冷たいしうちを
君はぼくに 見せてくれた
ムダな事さ 呼んでみたって
消えた君はもう 帰らない
ムダな事さ 泣いてみたって
胸の炎は 消えはしない
真実の恋の 愛の重さを
君はぼくに おしえてくれた
おしえてくれた
『恋心』といえば、岸洋子。それを髙橋真梨子が唄うとこうなる…と言いたいところだが、実はこちらがオリジナルの詞(作曲者に訳詞とくればそういうことだろう)だった。元々は、年上の女性に翻弄された男の側の胸の内を歌ったものであった。