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こんな映画を観てきた[42] ミスターグッドバーを探して

   ミスターグッドバーを探して [LOOKING FOR Mr.GOODBAR]
        (1977/米 監督…リチャード・ブルックス)

   永遠の孤独

 何故に彼女は孤独にならなくてはならなかったのか、街をさまよう彼女の瞳は子供達を優しく見詰める昼間のものと何等変わりはないのに、何故彼女は夜毎その扉を押すのか・・・
 或る日、彼女は“血”に対する疑惑を解くために不妊手術を受ける。一見冷ややかにも思えるその行為は、最も愛するものへの優しさに満ちた答えであったと信じたい。不幸な“血”は此処にこうして途絶えた・・・
 残された肉体と、隙間だらけの心はそれ以降激しく、それでいて冷たく燃焼し続ける。
そんな彼女に、街は決して理解を示さない。酒もコカインもそしてセックスも彼女にとっては断片に過ぎない。彼女を優しく包むものは何処にもない。探しても見つからぬものをあなたは何故そんなにまでして探すのか。探すことだけがあなたにとって存在の証だったのか?!
 あなたが背中の傷に支配されつつ生きたように、私もまた日常に支配されつつもやはりミスター・グッドバーを探し続ける、そうすることだけが存在の証だとすれば、もはや何も思い残すことはない。...1978年3月記

こんな唄に出くわした[17]    さよならさざんか

   さよならさざんか

     歌手:藤田絵美子
     作詞:宇山清太郎
     作曲:平尾昌晃

  ふりむくな
  ふりむくなと言う人が
  何度もふりむくふりかえる
  さよならさざんか 坂の町
  小雪のように花びらが
  こぼれて散って泣けました
  あぁ~~泣けました

  忘れなよ
  忘れなよと言う人の
  かなしい心は忘れない
  さよならさざんか 坂の町
  恋しくたって逢わないと
  誓った指がいたみます
  あぁ~~いたみます

  もう泣くな
  もう泣くなと言う人が
  夕陽に泣いてる影法師
  さよならさざんか 坂の町
  あの町角を曲がったら
  あなたの胸にかえれない
  あぁ~~かえれない

 お馴染みの、今でも昼間の再々々?放送で、昼間在宅していることが多い身としてはほぼ毎日お目にかかる『必殺シリーズ』のうちのどれかのシリーズのエンディングテーマである。大ヒット(といてもいいのだろう…)した、西崎みどりの『旅愁』の陰に隠れて、ほぼ世に出なかった、いやこの目に耳に留まらなかった…というわけで、ようやくに出くわしたのである。
 これは主演の藤田まことの次女(藤田絵美子)による歌唱とのことだが(そうだったかなぁ…)、一向に思い出せないが、改めて聴くと、声も歌い方も独特で、なかなかに趣があって繰り返し聴いてみたくもなる。昭和の唄はよく沁みる…ものが多い。