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阪神が優勝してしまった

   阪神が優勝してしまった

 阪神タイガースが優勝してしまった…ぶっちぎりで。まさに嬉しくもあり、それでいてどこかに哀しさ、儚さも残る。2025年9月7日、『2リーグ制となった1950年以降で最も早い日にち』だというが、そんなことはどうでもいい、あとのこと、まだまだ気苦労は続くが、まずはひとまずの解放感に浸ることになる。
10月2日のシーズン最終戦、なんとか勝利して、我が母校の後輩たる先発投手は最多勝利に並び、主力選手はホームラン王としては文句のない40号と 100点を越える打点を達成した。貯金は〝31〟(敗れていたら29でこれはまた哀しいことであったが、なんとか堪えた…)、これも文句はない、というより冷静に見れば出来過ぎだろう、また来年あたり揺り戻しというか、痛い〝しっぺ返し〟をくらう予感が漂う、まことに切ない。
 そして、大病を克服して、その記録にしては、本人としてももしかすると不本意かもしれないが、とにかく明らかにファンの記憶の中にに深く刻まれた選手の引退。主力投手のメジャー行きも取り沙汰されている、これもまた実に切ない。1985年のことで、「生きてて良かった、こんなこともある」と悦びの感慨に耽ったものとしては、2023年のことは、もう〝冥途の土産〟も頂戴して、思い残すことはない…ところではあるのだが、今年、哀しい結果を得ることとなれば、また切なさは残る、そんな面倒な心理が哀しい…のである。

こんな唄に出くわした[31]   哀歌(エレジー)

   哀歌(エレジー)

     作詞・作曲:谷村新司
     唄:八代亜紀

   からだに残る傷でさえ
   消えないことがあるという
   まして心の傷あとを
   抱いて生きるも女ゆえ

   あきらめきれぬ恋ゆえに
   くちびる噛んで身を焦がす
   涙流せば今日までの
   がまんがすべて嘘になる

   帰る家さえない鳥が
   寒さこらえて空を見る
   二度と飛べない空ならば
   かくしておくれ今夜から

   死ぬも生きるもさだめなら
   恨む気持ちはないけれど
   せめて一夜の情けでも
   あれば苦労も耐えられる

   あれば苦労も耐えられる

 文字通り、哀しくもつらい唄である。が、決して〝貧乏くさい〟ものではない。歌詞は暗いが、根底に〝高濃度〟のエネルギーを感じて、従って聴けば聴くほど、飽きず、逆に元気が出てくるではないか。これもくり返し聴くことができる〝沁みる〟唄なのである。