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こんな映画を観てきた[64] ネットワーク

   ネットワーク
(1976/米 監督:シドニー・ルメット)
 
 インターネットなどというものが地球上を席巻する以前のお話である。今や、視聴率という言葉はあるにはあるが、ひと頃ほど重要視される数字ではないだろう。メディアが多様化するにつれ、テレビに時間を費やす人、とりわけ若者にテレビに噛り付くイメージはない。「…人間性を視聴率という数字におし隠し、ひたすらこの悪魔的数字の増大に血道を上げる野望の集団があった…」とは、プログラムの一節だが、各テレビ局による視聴率戦争の裏側を抉るというものであった。これが少々古臭いテーマとなり果てたとは、時代の移り変わりに、高齢者としては呆れるばかりだが、こういう時代だったと懐かしむしかない。
 主演は、権謀術数を弄して視聴率競争の最前線を生きる魔性の女(大変な扱いだが…)にフェイ・ダナウェイ、相手役にウィリアム・ホールデン、そしてドラマの軸に置かれたのがニュース番組のアンカーマン、そこにピーター・フィンチ、癖だらけの名優揃いだ。

こんな唄に出くわした[35]   銀色の雨

   銀色の雨

     作詞:松井由利夫
     作曲:鈴木淳
     唄 :小川知子

  あなたの涙で ぬらして欲しいの
  せつなくふるえる 私の唇
  銀色の雨の中 小さな傘がひとつ
  ふれあう指が 愛に燃える
  あなただけ見つめて 歩いていたい

  あなたの心を とりこにしたいの
  あなたが夢みる 私になりたい
  銀色の雨の中 しずくが胸にしみる
  信じていける 二人だから
  あなただけ見つめて 歩いていたい

  あなたが私に おしえてくれたの
  愛する喜び 恋する苦しさ
  銀色の雨の中 ため息だけが熱い
  はじめて咲いた 花のように
  あなただけ見つめて 歩いていたい

 1987年のリリースだというから、彼女の曲としては比較的新しいものなのだろう。『初恋の人』は1969年らしいので、最近の物では決してないが、世代的には?そう古いものではなさそうだ。とにかく知らなくて(聴いたことがあるような気もする…)、令和になって出くわして、ちょっとだけ刺さって沁みた…というわけである。一文字一文字が音符に乗っていて、少々鼻にかかった(鼻づまり気味?)歌声が聴いていて実に安心感がある。
 特にファンだったわけでもないが、この曲はともかく、70年代は彼女〝最強〟だったような記憶がある。具体的には言えないが、唄に映画・ドラマにとにかく引っ張りだこだったような、そんな印象はある。