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こんな映画を観てきた[65] のぼうの城

   のぼうの城
(2012/日 監督:犬童一心・樋口真嗣)

 “のぼう様(でくのぼうの意)”と領民から慕われる城代・成田長親は、天下統一を目指す豊臣秀吉方2万人の大軍を指揮した石田三成の水攻めに、わずか 500人の兵で対抗する。中国の歴史小説『墨攻』にも多少影響を受けているか、弱者が創意工夫で巨大な的に立ち向かう…という成り行きは、たとえ結局力及ばずということになろうと、とにかく〝うける〟こと間違いなしなのである。テレビ放映であったが、なかなかに愉しめるものだった。

こんな唄に出くわした[36]   めぐり逢い紡いで

   めぐり逢い紡いで

     作詞:るい
     作曲・唄:大塚博堂

 胸のボタンひとつはずして
 あなた好みに変わってゆく
 ただひたむきに愛されたい
 惜しみなく奪ってほしい

 はじめてつけたマニキュアが
 もろい かける 割れる はがれる
 めぐり逢い紡いで愛の色に織りあげた
 あなたへの燃える火を
 断ちきれない
 消せはしない

 束ね髪をふわり広げて
 かわいい女つくろって
 ただひたすらにつなぎとめる
 行かないでこっちを向いて

 はじめてつけたマニキュアが
 もろい かける 割れる はがれる
 めぐり逢い紡いで愛の色に織りあげた
 あなたへの燃える火を
 断ちきれない
 消せはしない

 めぐり逢い紡いで愛の色に織りあげた
 あなたへの燃える火を
 断ちきれない
 消せはしない

 大塚博堂はもうこの世に居ない。1981年に37歳の短い命を終えていて、倒れてから4日後に亡くなったのだそうだ、資料によると…
 「ダスティン・ホフマンになれなかったよ」というのは聴いた記憶があるが、その後の1977年に「過ぎ去りし想い出は」(1977)、「めぐり逢い紡いで」(1978)となると片隅にも残っていなかった。ただ、この大塚博堂という、なんとも〝大きな〟名前は、令和になって、曲に出くわしても、そうであったか…と決して意外な印象はない。風貌(資料写真による)に対して、唄の内容、そして声とのギャップにはドラマ性すら感じさせるものがある。