こんな唄に出くわした[37]   水鏡

       水鏡

       作詞・作曲・唄:鈴木一平

  一生一度きりの 別れならばいいものを
  人は幾度となく  悲しみを繰り返す
  手探りの中でふと 抱かれるような
  甘い思い出は 通り過ぎていく
  振り返ることなく 
  明日だけを見つめながら
  いつか来た道と 気付かずに歩いた
  そこは幸せと不幸の別れ道
  悲しみおぼえた出逢い道
  私だけのあなたには
  なってくれるはずがない
  心のぬくもりも 今は
  わすれてみるわ わすれてみよう
  揺れる二人の 夢もよう

  水に浮かぶ枯葉に 目を向けると
  丁度今の私 同じように見えた
  風に打たれ雨に打たれ
  たどる道は 苦しみおぼえた 迷い道
  はかない恋の ほろ苦さを知って
  強がりはよせよと 口ずさんでみます
  あふれる涙は とめどなく流れて
  とまどう私は 闇の中
  私だけのあなたには
  なってくれるはずがない
  心のぬくもりも 今は
  わすれてみるわ わすれてみよう
  揺れる二人の 夢もよう

 1980年の曲だというので、どこかで聴いたことはあるのだろうが、記憶にない。ただ20代で聴くには少々生々しくはないだろうか…何らかの事情で?こうした世界、雰囲気からはその頃距離をとっていたのではないかと思う。というわけで古希を過ぎて出会ってしまった。フォークソングのジャンルではないようだが、まさにシンガーソングライター、詞にも曲にもさぞかし力が入ったように見受ける。偶々の事ではあるが、半世紀を経てようやく沁みてくるということも、もしかするとあるのかもしれない。