ボルサリーノ2
Borsalino and Co.
(1974/仏 監督:ジャック・ドレー)
…白い小雨が落ち葉を濡らす、ある寒い晩秋の朝、フランソワ・カペラ(ジャン・ポール・ベルモンド)の埋葬がマルセイユ郊外の墓地でひっそりととり行われていた。…これで、前作(『ボルサリーノ』)の〝おさらい〟を一通り…そして…ある夏の明け方、一台のトラックと乗用車が海岸沿いの道をマルセイユに向かっていた。トラックの幌には「ボルサリーノ&カンパニー」と鮮やかに印刷されれいる。…バックには、もちろんあの軽快なメインテーマが流れ、いよいよ復讐劇の開幕である。
主役のロッコ・シフレディにはアラン・ドロン(製作も彼のよるもので、まさにドロンの映画である!)、敵役にはリカルド・クッチョーラ、この人小柄で見かけは人柄も良くといったところだが、そこがドロンによる配役(たぶん)の〝狙い〟だったのかもしれない。ドロンとカトリーヌ・ドヌーブ唯一(たぶん)の共演作『リスボン特急』にも出ていた。
達者な役者(ベルモンド)と映画スター(ドロン)は仲が悪くて、前作はそうした背景もあり、緊張感を持って愉しく観られたが(そういう風に言われていたような…)、今回はただただドロンの“様子の良さ”だけがクローズアップ…それはそれでよろしいのだけれど、わが日本ではうけるかもしれないが、肝心の欧州市場ではどうだったか、それに関する記憶はない。