正直者が馬鹿を見る… それでもいいが

 コロナ、オリンピック、選挙(東京都)で、また賑やかなばかりで、中身のないむなしいだけの時が移っていく。報道から流れ来るものは何もかもが矛盾だらけ、〝上〟からのプレッシャーは行儀の良い者のみにのしかかり、そうでない者はどこ吹く風ということになる。するとそれまで行儀の良かった者たちが疲れ切って、楽な方にその考えも流れゆく、よって、世は無秩序状態に陥り、とりかえしのつかない出口が待っている。
 それぞれの事情やら都合が優先し、人は選挙に行かず、もって、低い投票率で、投票した人の意志というより行かなかった人たちの〝意志〟が反映された結果なのではないか。そうした〝結果〟を都合よく解釈し、支持が高いとか、勝手な解釈を披瀝する薄っぺらぶり、これで、誰が誰のいう事を信じ、従うというのか、対応としては、つまり諦めか無視か…とうことになって、正直者だろうが、そうでなかろうが答えは〝同じ〟なのだ。
 せめて基本的な権利ぐらいは行使しようというぐらいな事しか言えないが、〝軽んじない〟、〝逃げない〟、〝へたな嘘はつかない〟くらいの意識が常識として通用する社会であってほしいと思うのみである。
 それにしても、〝今年開催〟のオリンピックに異を唱える者を〝反日的〟と言ってしまう感覚には、呆れるよりただただ空恐ろしい…