堰を切ったように…

 タガが外れたのは、あくまでも恣意的に堰を切ったからで、街に溢れる人波のせいではない、それは結果なのだ。大使館に観光ビザの発給を求めて大勢が並んでも、「何を愚かな…」というのは勝手だが、これもまた〝成り行き〟というべきだろう。検証、判断の順番を間違えると誰かは喜ぶか胸をなでおろすかもしれないが、〝自己責任〟などというおぞましい言葉がまたまた巷を跋扈することになりかねない。
水の流れは止められないし、その勢いを削ぐことはまた別のところに無理を生じさせ、新たな問題が発生しかねない。ただ、客観的な視点は必要であり、ある種の行儀良さを忘れなければ事態は鎮静に向かうだろうとは思う。そのためにも、正確で、煽りのない冷静な情報の提供、受取が欠かせない。