愛の讃歌[Piaf](1974/仏 監督:ギイ・カザリル)
第一次大戦さ中の一九一五年十二月十九日。パリの舗道にひとつの生命が生み落とされた。父は大道芸人のルイ・ガルシオ、母はリーナといった。生まれた子はエディット(ブリジット・アリエル)と名付けられた。
やがて、「アコーディオン弾き」の曲が流れ、深い悲しみに充ちた声が流れ出た。呆然と聞き惚れる客席の関係者たち。エディット・ピアフは、ここに栄光と悲惨が渦巻く偉大な歌手への第一歩をしるしたのだ。
その、「名付けられ」てから、「やがて…」までの、まさに波乱万丈たる人生模様のお話である。まあこのての作品は、エンディングにタイトルでもあり、〝大成功〟となったこの曲が流れれば、だいたいうまくいくことになるのだが、ヒットしたかどうか、あまり記憶がないが、そもそも成功者のことを描くわけで、うまくいって当然といえが当然のことなのだろう。