チャンス
[Beeing There ]
(1979/米 監督…ハル・アシュビー)
私の好きな映画俳優、女優部門、文句なし第一位のシャーリー・マクレーン、久しぶりの登場である。この少し前に『愛と喝さいの日々(1977)』があり、アン・バンクロフトとのこれもまた好きな女優さんとの共演だったのだが、どうもそのタイトルが嫌で観なかったような…それはともかくとして、『アパートの鍵貸します(1960)』の〝フラン〟からは随分とお年を召された(当然のことである!)が、やはりあの雰囲気は相変わらずであった。ただし主演はピータ・セラーズ、お馴染み?『ピンクパンサー』のクルーゾー警部で、一方に『博士の異常な愛情』といった一面はあるが、やはりコメディの名優である。
主をなくして、あとに遺された庭師の話で、それまで世間とは全く隔絶されて生きていた人間がその無垢さゆえに現実社会のなかで、そこに大きな影響を与えていく…というものだが、政治に結びつけるのはなんだか成り上がり物語の匂いがして爽快感はない。シャーリー・マクレーンはそんな庭師と社会を結びつける媒介としての役割を担う。