哀歌(エレジー)
作詞・作曲:谷村新司
唄:八代亜紀
からだに残る傷でさえ
消えないことがあるという
まして心の傷あとを
抱いて生きるも女ゆえ
あきらめきれぬ恋ゆえに
くちびる噛んで身を焦がす
涙流せば今日までの
がまんがすべて嘘になる
帰る家さえない鳥が
寒さこらえて空を見る
二度と飛べない空ならば
かくしておくれ今夜から
死ぬも生きるもさだめなら
恨む気持ちはないけれど
せめて一夜の情けでも
あれば苦労も耐えられる
あれば苦労も耐えられる
文字通り、哀しくもつらい唄である。が、決して〝貧乏くさい〟ものではない。歌詞は暗いが、根底に〝高濃度〟のエネルギーを感じて、従って聴けば聴くほど、飽きず、逆に元気が出てくるではないか。これもくり返し聴くことができる〝沁みる〟唄なのである。