阪神が優勝してしまった
阪神タイガースが優勝してしまった…ぶっちぎりで。まさに嬉しくもあり、それでいてどこかに哀しさ、儚さも残る。2025年9月7日、『2リーグ制となった1950年以降で最も早い日にち』だというが、そんなことはどうでもいい、あとのこと、まだまだ気苦労は続くが、まずはひとまずの解放感に浸ることになる。
10月2日のシーズン最終戦、なんとか勝利して、我が母校の後輩たる先発投手は最多勝利に並び、主力選手はホームラン王としては文句のない40号と 100点を越える打点を達成した。貯金は〝31〟(敗れていたら29でこれはまた哀しいことであったが、なんとか堪えた…)、これも文句はない、というより冷静に見れば出来過ぎだろう、また来年あたり揺り戻しというか、痛い〝しっぺ返し〟をくらう予感が漂う、まことに切ない。
そして、大病を克服して、その記録にしては、本人としてももしかすると不本意かもしれないが、とにかく明らかにファンの記憶の中にに深く刻まれた選手の引退。主力投手のメジャー行きも取り沙汰されている、これもまた実に切ない。1985年のことで、「生きてて良かった、こんなこともある」と悦びの感慨に耽ったものとしては、2023年のことは、もう〝冥途の土産〟も頂戴して、思い残すことはない…ところではあるのだが、今年、哀しい結果を得ることとなれば、また切なさは残る、そんな面倒な心理が哀しい…のである。