リリ・マルレーン
作詞:Hans Leip, Nobert Schultze
訳詞・歌:加藤登紀子
作曲:Hans Leip, Nobert Schultze
ガラス窓に灯がともり
きょうも町に夜がくる
いつもの酒場で陽気に騒いでる
リリーリリーマルレーン
リリーリリーマルレーン
男達にかこまれて
熱い胸を躍らせる
気ままな娘よみんなのあこがれ
リリーリリーマルレーン
リリーリリーマルレーン
おまえのあつい唇に
男達は夢を見た
夜明けがくるまで すべてを忘れさせる
リリーリリーマルレーン
リリーリリーマルレーン
ガラス窓に日が昇り
男達は戦(いくさ)に出る
酒場の片隅 一人で眠ってる
リリーリリーマルレーン
リリーリリーマルレーン
月日は過ぎ人は去り
おまえを愛した男達は
戦場の片隅 静かに眠ってる
リリーリリーマルレーン
リリーリリーマルレーン
もう半世紀も昔のことになろうか、TBSラジオの深夜放送に『パックインミュージック』という番組があって、パーソナリティは野沢那智さんと白石冬美さんだった。そこで、鈴木明というライターを招いて「リリー・マルレーン」をテーマに2時間特番を組んだことがあり、ご丁寧に、カセットテープに録音して何度も聴きなおした記憶がある。テープは長く手元に在ったが、引越したり、肝心のプレイヤーがなくなったりで、今や行方不明だ…でも、物持ちの良さから?まだ何処かにあるかもしれない・・・
そこで、一番の記憶に残るのが、大戦時、欧州戦線において、敵味方双方がある時刻になると同じ唄をラジオで聴いていたのだという、それが『リリー・マルレーン』だった。さて日本兵はどうだったのか、どうやら日本の軍用車(自動車やら戦車やら?)にラジオが付いてなくて聴かなかくて、ついぞ流布しなかったということらしい。
〝『ドイツ兵のみならず、イギリス兵もラジオをその波長にあわせ、毎晩耳を傾けた。』歌は戦線を越えたのである。前線ばかりでなく、ドイツ国内でも、「21時57分にはベオグラード放送にダイヤルを」が合言葉になった…。〟(『リリー・マルレーンを聴いたことがありますか』鈴木明著)
兵営の前 営門のわきに
ラテルネ(街燈)が立っていた
それはいまでも立っている
そこでまた君に逢おう
あのラテルネの下で
もう一度 リリー・マルレーン
※著者訳
映画にもなった!『リリー・マルレーン』(1981/西独 監督:ライナー・ベルナー・ファスビンダー)。歌手であり、女優でもあったというララ・アンデルセンの生涯をもとにして物語としたものである。その内容としては、「歌とはあまり関わりなく、印象として弱く、さほど記憶にも残っていないが、この歌だけはずっと心に沁みっぱなしという事に相成った。」と当時のメモにはある。