007 独

旧市庁舎の群集とストローでビールを飲むおじさん

 ガイドパンフレットに従って駅前を10時30分に出発、バイエル通りを暫く歩くと、カールス門、それをくぐって旧市庁舎前 広場に出ます。ご存知(といっても、恥ずかしながら私は知らなかった、此処に来るまでは・・・)11時の時報とともに人形が 踊る、例の場所なのであります。

10時50分  広場は完全に観光客で埋まってしまいます。

 ミュンヘンを訪れる観光客の90%以上は午前11時に此の広場に集まるのでしょう(残りは昨日見たか、明日見るかという人? つまり皆な必ず此処に来る)。11時、人形が鐘を叩く、暫くして後ミュージックスタート(オルゴールみたい)、すると二段ある バルコニーの上の段の人形達が回り始めます。小人が動き、金色の騎士と銀色の騎士がすれ違う。2周すると、金色の騎士が銀色 の騎士を倒します(本当に銀色の騎士は仰向けに倒れてしまう)。今度は下の段の民族衣裳の若者の人形達が踊り出します (戦勝祝いかもしれない)。此の間約五分、人形が止まっても暫くは鐘がなっています。こういう、あってもなくても良さそう な物、誰が拵えたのか知りませんが、よくぞ造ったものだ、今、しっかり観光名所になっています。

旧市庁舎前広場午前11時 人形たちが踊りだす

12時30分  歩行者天国をほぼ半周して(ミュンヘンには歩行者圏がある、但し車道と交差しているので、全く安心して 歩けるかといえばそうでもない)、駅に戻ります。

 構内のセルフサービスの店で、サラダと白いソーセージとポテトフライとビールをとって立ち食い(DM11)。地元の人の立ち 食い風景、実に様になっています。私は駄目、テーブルが肩の辺りにある。もう昼間からビール(ミュンヘンです、 此処は・・・)。

15時10分  ビアホール、かの《ホーフブロイハウス》ではないけれど、パンフレットにはやはり有名ビアホールとあります。

 屋外の席に坐ると、ドキっとするような独逸美人がオーダーをとりに来ました。とにかく「ビア」、カルテは読めないから 言ったのは此れだけ、何か言うので、何でも「ヤー」と言っていると、馬鹿でかいジョッキが出てきました。その場でDM5.80を 支払う。全部は無理だと思いつつも、飲んでいると何となくいけそうな気がしてきました。まだ時間的に大騒ぎの始まる時間では ないのでしょう、閑散としています。流石有名ビアホールです?正面に《WC》の大きな看板。独逸のおじさん達のお腹が極大 になる筈です、こんなの平気でガブガブ飲んでしまうのですから、叩いたらタッポーンって鳴りそう。

 正面のおじさんビールをストローで飲んでいる。怖らく髭を濡らさないためのストローであると私は理解しました。先ほどの 女の子に、私の後ろでソーセージを食べているおじさんを遠慮がちに指差しながら「That's one.」と言うと、彼女いわく 「ヴィナー?」(ウィンナーでなくヴィナー)、何だか酔っ払ってきた。ジョッキにあと半分。

ジョッキ片手に、目の前を走るトラムを眺めている...

【勝手に採点】

    ミュンヘンを舞台にした作品をこれから探します...