008 蘭

ダイアモンドはここから永遠に

 トラムに乗ってホテルに戻ります。おじいちゃん(オーナー兼支配人兼ルーム担当)の処に行って「Tomorrow, I must leave early in the morning.」と言うと、「Oh, good」と言って早速レシートを切ってくれました。《Deposit》分を差し引いて 97ギルダー、その後また説明、解った処だけかいつまんで書くと、「朝食分として食事を今晩部屋へ持って行ってあげよう。 明朝はキーを部屋に置いてそのまま出て行きなさい」大体こんな事。こんなに優遇?されていいのかと思いますが、まあよくあること なのでしょう。

 おじいちゃんの提案で、隣の部屋見学、ドレッサー付きのトリプル、家族用?広くて実に綺麗。でも昨夜から気に なっていることなのですが、ベッドの小さいこと、私でさえ今にも足が出てしまいそうなほど、大柄な欧米人に対して此れでいい のだろうか。まさか小さい人専用の部屋というわけでもないでしょうが・・・。

路面電車(トラム)

 ホテルを出て中央駅駅迄歩く(10分ほど)、途中オランダ名物《Tourist Menu》(名物というより、要するに 旅行者向けセット料理)の看板を見つけておきます。駅舎から明朝『ラインゴールド号』に乗車する7bのホームへ、一応の 下検分。

 ダム通りを再びダム広場へ、先ほど見つけておいた店に入って早速注文(注文といっても、3コース〔スープorジュース、 ハンバーググリルorフィッシュグリル、そしてアイスクリームorフルーツだったかな?〕)、「此れと此れと此れ」で おしまいです。12ギルダーと95セント)、名物に美味いものなしのたとえの通り、余り誉められた物じゃない。ソーセージ、 ハンバーグ、目玉焼き、グリーンピース、トマト、そしてフライドポテト、まあ言葉が通じない穴埋め的料理といったところ です。私が空いている店を選んだ報いかもしれません、アイスクリームたるや甘いこと甘いこと、そして量がまた凄い、半分 くらいでGIVE-UP!お粗末様でした。

 ダム広場から東へ少し行くと、汚い運河へ出る。この辺りが所謂《飾り窓地帯》、陽がまだ高いこともあって何ということも ありませんが、やはり何かしら決して陰湿ではないが、いわかがわしい気がしないでもない。突然現れたジェームズ・ボンドが 文字通り“死闘”を繰り広げる光景に“遭遇”することにもなりかねない(『007/ダイアモンドは永遠に』)?ので、早々に 引き揚げます。途中、《格安でおいしい中華料理のお店です》なんて看板が出ておりました。

運河 ダム広場

【勝手に採点】

★★  『007 ダイアモンドは永遠に』(1971年/ガイ・ハミルトン監督/米)