こんな駅におりてみた...海外編
01 アムステルダム・中央駅【蘭】
02 ヴェネツィア・サンタルチア駅【伊】
03 オックスフォード駅【英】
04 ケンブリッジ駅【英】
アムステルダム・中央駅【蘭】
パリ・北駅発『TEE(欧州大陸横断国際特急)イルドフランス号』の終着駅は、オランダはアムステルダムC.S.(中央駅)です。
煉瓦造りの美しい駅舎は我らがJR東京駅のモデルです。
駅前には市内を縦横にはしるトラム(路面電車)の発着場。そこから伸びる通称『ダム通り』を10分ほど歩くと、オルゴール車やみやげ物の店が並ぶ
『ダム広場』、さらに東へ少し入ると汚い?(決して綺麗ではない...)運河に出ます。この当りがかの有名な『飾り窓地帯』とのことですが、
ここは早々に退散します。
さて駅構内には、両替所の他、コインロッカー、レストラン、郵便局などお馴染みの施設がわかりやすいシンボルマークで案内されています。
駅前のインフォメーション(ここでは『vvv』の看板)で今夜の宿を予約します。予約申込書の国籍欄に「JPN」と記入すると日本語のガイドマップをくれました。
◇◇◇
この駅は、ライン川をさかのぼって、途中『ローレライ』などの名所を通過する名物列車『ラインゴルト号』の始発駅でもあります。
切符売場の入口にある六角形のボックスで大体の希望内容(日付や列車番号など)を申し出ると、整理番号をくれますから、
掲示板の数字がその番号になるのを待って(辛抱強く!)、指定された窓口で予め用意しておいたメモ(希望内容)を差し出して発券を待ちます。
ヴェネツィア・サンタルチア駅【伊】
ヴェネツィア・メストル駅停車中に荷物を持って通路を歩いていたら、紳士から声がかかりました。
「Not Venezia!」
これは予習済みで承知しておりましたけれど、教えてくれたことにはお礼をしておきたい、日本式にお辞儀をひとつ。
定刻を少々遅れてヴェネツィア・サンタルチア駅到着。
メストル駅からサンタルチア駅まで5分と少々、本当に線路と道路だけの海の回廊です。右も左もアドリア海、街全体が今にも沈んでしまいそう。
駅の構内で引っ掛かったホテルの客引きのおじさんに導かれて、水上バス(ヴァポレット)に乗船。ここまでは名画『旅情』と同じ展開です。
この街は、入り口で鉄道も道路も行き止まり、市内は狭い路地と運河だけで歩きか船(水上バス、水上タクシー、そしてゴンドラ)に頼るのみ、
静かではあるのですが観光客の多さにおいて尋常ではない、その重さも名物(?)地盤沈下の原因のひとつではと思ってしまいます。
ホテルで荷を解き、何はさておいて急ぎ『サンマルコ広場』を目指します。狭い迷路のような路地を「サンマルコ方面」の表示を頼りに、
縫うように進んでやがて大きな教会の中庭に達します。石畳にテーブルがところ狭しと並べられていました。
一角にある小さなステージではビール腹揃いの楽団がリハーサル中で、「サマータイム イン ヴェニス」の生演奏も間もなく始まるのでしょう。
オックスフォード駅【英】
ロンドン・パディントン駅発オックスフォード駅行インターシティ(国内特急)。
番線毎に改札口らしきゲートがあって職員が立っています。ここは『ブリット・レイル』パスを見せて何事もなく通過。
1st classは片側に向かい合わせの4人掛けのボックス、反対側に2人掛け、それぞれに大きなテーブルを間に挟んでいます。
これが便利かと思いきや、かえって窮屈な代物です。
リーディングを過ぎて、列車は徐行を繰り返し、時刻表では43分のところ、所要時間1時間10分。そういえば工事箇所が多かったような...
説明はおろか、遅れを詫びるような放送もありません。
改札を出ると、正面に切符売場、右に売店、左奥にインフォメーション、左すぐが出口。切符売場の職員はとびっきりの英国美人で、コーヒー(紅茶か?)
すすりながら何かしら仕事中でした。
ケンブリッジ駅【英】
ロンドン・リバプールストリート駅発ケンブリッジ駅行、6人掛けのコンパートメントです。
沿線はとにかく寂しい。山間を走る訳でもないのに、オックスフォード方面とは違って随分と暗い。エルセンハム、オードリー、シェルフォードと、
クックの時刻表通りに進み、定刻にケンブリッジ駅に到着。
駅舎を一旦出てはみたものの、何をしにきたわけでなし、あてもなく...あたりをぶらついておしまいです。
「ノンストップ−ロンドン・リバプール駅行」に乗り込んで、列車はベルも笛もなくあっさりと発車しました。
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