That's boon shoot 2017

  • こんな映画を観てきた[15-3/完結]
       -天国から来たチャンピオン-
    (1978/米  監督:ウォーレン・ビーティ、バック・ヘンリー)


      ウォーレン・ビーティ、本当にいい男だと思う。私生活ではかなり派手で、私の最も敬愛する彼の実姉、シャーリー・マクレーンとは仲が悪いということだが、 ただの軽薄な色男にこんなにも人間味溢れた映画を作れるはずがない。『シャンプー』に続いて、 彼が彼らしさを最高に表現し、 乗りに乗って作り上げた作品といえる。
     ジュリー・クリスティもまた、素晴らしい女性だと思う。 ウォーレン・ビーティと組んだ『ギャンブラー』や『シャンプー』では、その魅力を如何なく発揮している。 女の優しさ、狡さを自然に、そして見事に表現できる女優の一人だと思う。
     人は、愚かなほどに優しくて、またその優しさにどうしようもなく魅かれてしまう。 観終わった後の感激が観た者の疲れた心を和ませ、 私はこの上ない幸福感のうちに家路に就く。お涙頂戴では困るが、そんな思い遣りのあるハッピーな作品を私は愛する。 ジョーを見る天使長の眼、ベティを見るジョーの眼、 そしてジョーを見詰めるベティの眼差し、全ての想いを表現し、全てを許す優しい眼、人間とはなんて素晴らしいんだろう。
     『幽霊紐育を歩く』(1941年制作、1946年日本公開、アレクサンダー・ホール監督)といって、ロバート・モンゴメリー主演作品のリメイクであり、 舞台はボクシングであったそうな。当初は、やはり、ボクシングを舞台にモハメド・アリ主演での制作を予定していたが、アリ側に断られた (この辺はウィキペディアからの受け売り)ため舞台をアメリカンフットボールに変更し、ビーティが主演も兼ねて制作したという。アリ主演というのは論外だが、 もしこれがボクシングを舞台としていたら、さぞかし脂ぎった、しかも暗いイメージのものになっていたような気がする。それでは、 ウォーレン・ビーティとしても自分で手掛けるようなことはなかったかもしれない。  −完−