青春の輝く汗と大人の思惑…高校野球残酷物語
猛暑、炎暑の中で、幾万もの人々が清らかな“感動”を求め、その前で、“部活動”の“総決算”にすぎないものであるはずなのに、
あくまでもさわやかな汗を“物語”として、見せなければならない。毎年皮肉めいた感慨を涼しい部屋で映像を見つつ抱いてしまうのだが、出身地代表の登場とあれば、
つい肩入れをしてしまう。

薊(あざみ)
最近はよくよく“登場人物”たちの出自を確認しないと、少々白けてしまうことになるのだが、“留学”の最近の状況は 度を越していて、しかし周りもそれを許容してしまっているふしがあり、ここに本音と建前が交錯する。 きれいごとの裏側に様々な思惑が渦巻いているのは世の常で、とやかく言うのは“野暮”なことなのだろうけれど、それでも一言ため息交じりに言っておきたいところだ。

向日葵(ひまわり)
向日葵(ひまわり)
ビットリオ・デ・シーカ監督、ヘンリー・マンシーニ音楽の、イタリア映画『ひまわり』(1970年)。
ウクライナのひまわり畑の映像に、心揺さぶる音楽が流れると、こちらの涙も溢れ出す。
ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニの“名人芸”にも助けられて、リュドミラ・サベリエワの可憐さが更に際立ち、“泣かせる”作品となった。

芙蓉(ふよう)
芙蓉(ふよう)
花言葉は「繊細な美」、「しとやかな恋人」。向日葵とは同じ時期に花を咲かせ、
見た目のインパクトでは譲るが、“内に秘めたる”情念ということでは決してひけとらない?!
薊(あざみ)
5月から11月にかけて咲き、俳句の季語は春ということらしいけれど、開花時期の“中”をとって(?)8月に咲くというのが一般的らしい。どこにでも生育し、
地味で、要するにありふれた花なのである。ところがこれが唄になると様子が変わり、葉の縁に棘があったりして暗めの“演歌”に登場して堂々と一幕を演じ切るのである。
…『恋あざみ』 作詞:泉淳三 作曲:彩木雅夫

青函トンネル・快速『海峡号』
今月のYAR!ねっ ー後記ー
その昔、まだ新幹線が青函トンネルを走っていなかった頃、この海峡号に乗って「吉岡海底駅」におりて構内を見学したことがある。
想えばフットワークの軽かったことよ、東京発、盛岡、秋田、新潟経由、東京行なんて切符を買って勇んで出かけたこともあった。