2019
-10-No.5

見え隠れする欠片たち
 世の中騒然としている。待ってました!と人気者の大臣登場、その陰で、台風被害に頼りない首長さんのお里が知れて…、世界ラグビー奇跡の大勝利。かと思うと 、“首謀者”(?)の死によって表沙汰となった“贈収賄事件”、 何かにも騒ぎに隠れて見過ごされていはしまいかと、さらに心配は募るばかりだ。


藤袴(ふじばかま)

 それでも冷静な目を失ってはならない、常に最悪の事態を想定、或いは覚悟しつつも、あくまでも前向きに、そして決して諦めなどではなく、 やや楽観主義をもって(なんとかすれば、なんとかなる…)の対応を心がけたいものだ。
 何も拳を振り上げて大怪我を恐れず立ち向かうなどという勇ましいことをしなくても、方法は意外と身近にあるのかもしれない、たとえば・・・


金木犀(きんもくせい)

金木犀
 この時季の花として、つい『金木犀』を選んでしまったが、実はあまり好きな花ではない。場合によっては、その香りが漂ってきただけで、不快! と言ってしまうと言い過ぎではあるけれど、姿も見えないのに香りだけが届いてしまう『不躾さ』に、つい香りが強いというのも考えものだななどと思うのである


花虎の尾(はなとらのお)

花虎の尾
 今やごく普通に見られる花なのだが、綺麗でそれでいてあまり自身を主張しない、実に倹しくも好感のもてる姿にほっとさせられた、通りすがりである。

藤袴
 春が”食”に直結するのに対して、「秋の七草」は花を”見る” ことを楽しむもののようで、その一員であり、名前はその色とかたちに由来しているようだが、 その昔、やんごとなき女性たちがこれを干した茎や葉っぱを水につけて髪を洗った…というだけあって、メンバー(?)の「女郎花」とは違った意味で(階層で?) 勝るとも劣らぬといった“競艶”を繰り広げている。


JR東日本 『成田エクスプレス』


今月のYAR!ねっ ー後記ー
 新宿駅で高崎方面に向かう湘南新宿ラインを待っていると、 隣のホームに成田エクスプレスが入線していた。つい、あちらがわに行って、乗り込んで何処かへ行ってしまいたい…などとは決して思わない、思わないが、 この電車、新宿に入り込んではいけないような気がした。